実はワタクシ、年明けから調子悪くて仕事休んでます。
調子悪くなったのは10月ぐらいかな。
仕事始めまで頑張ったんですが、どうにもならなくて長期休業。
おかげさまで年始の特番や、今回のオリンピックは余すところなく見れました(爆々)。
どこが調子悪いかって、一番問題なのは「絵が描けない」。
手は怪我していないです。
どうも心(頭?)が怪我しているみたいです。
実はこの症状に7年間悩まされています。
調子のいいときは、たまにサラッと描けるのですが、かつて物心ついたときから毎日描いていた絵を、一切、パッタリ描けなくなりました。
以前、どのぐらい絵を描いていたかと言うと…
子供のころは、スケッチブックを買ったら一日で全ページに絵を描いてしまい、あまりにも紙代がかかるので、けっして裕福ではなかった我が家では、スケッチブックを買ってくれなくなったぐらいです。
そこで新聞の折り込みチラシの裏側が白いもの(印刷していないもの)を探し出して、せっせと描いていたけど描き足りず、ロウセキのような石ころを探して、近所の道路に所狭しと絵を描いていたぐらいです。(雨が降ると消えるので問題なし)
授業中も教科書の余白に描いてしまうぐらい、劣等生なアタシでした(^^;)
高校はデザインを専門に学べるところへ進学し(本当は絵画を専門に学べるところに行きたかったが、劣等生なアタシの頭では及ばなかった・爆)、仕事はグラフィックのエディターになりました。
平ったく言うと「編集業」です。
本作ったり、チラシ作ったり、ポスター作ったりする仕事です。
その一環で絵本を描いたりもしていました。
だから絵が描けなくなると、大変なことになるんです。
「『絵描き』が絵が描けなくなって、どうやって食べていくんだ」って話です。
(ちなみに私が手がけたものは、一般書店に並ばないものなので、大半の人の目に触れることはないと思います)
私は7年前、一部の記憶がなくなりました。
今でも時々、自分の取った行動の記憶がなくなることがあります。
7年前まで言葉を話すように描いていた絵を、描かなくなったことすら忘れていました。
それは7年前に調子が悪くなったとき、エディターから厨房業に仕事が変わったからです。
絵を描かなくても平気な職業になったので、自分が絵を描けない(描かない)ことに気づかなかったんです。
一昨年の夏ぐらいから、絵を描けなくなったことにも気づかず、編集業に戻ったアタシ。
昨秋ぐらいに絵を描く作業をしつつありました。
具合が悪くなったのはそのころです。
なぜ絵を描かなくなったことを思い出したと思います?
キーワードは「バンクーバー」でした。
そう、きょうまでオリンピックが開催されていたカナダの地です。
親戚がバンクーバーにいるため、小学生のときに10日間ほど訪れたことがありました。
海外旅行というワクワクするイベントでしたが、私の思い出は最悪なものでした。
渡航中の飛行機で具合が悪くなり、バンクーバーに滞在中は全く立ち上がれず、現地の医者にかかる始末。
それでもバンクーバーの綺麗な町並みや、シュクワムス、スタンレーパークの素敵な景色をよく覚えていました。
あれから○十年(年齢がバレルから内緒・爆)。
久々にリアルタイムで見たバンクーバーの景色は、変わらずに綺麗で素敵でした。
あまり良くない思い出の地ですが、その景色に虜となり、オリンピックにハマる私。
そして活躍する選手たちが、いろいろな思いでオリンピックに出場していることを知りました。
病気や怪我で出場があやぶまれた選手、直前に身近な人を亡くした選手、オリンピックに苦い思い出がある選手、競技以外でバッシングされた選手……それでもオリンピックに出たかったのは? その競技を続けてきたのは?
たぶん、「好きだったから」ですよね。
私はもうずい分、何事にもやる気が出なくてボーっと過ごしています。
私にも「好きだったこと」があったはずだよな~と考えました。
私は何が好きだったんだろう……
……
………
…………!?
絵を描くことが、好きだったんだ……
思い出しました。
私は明けても暮れても絵を描いていました。
それが今は一切描いていないんです。
オリンピック選手がやり続けているように、私も好きなことを続けてみたら、この体調の悪さも治るかも…と思い、絵を描いてみようとしました。
ところが、全く描けなかったんです。
正確に言うと、描けるけど思うように描けなかったんです。
たぶん「これを描きなさい」と言われれば描けるけど、自分が思うようには描けなくなっていました。
体調が悪くなると血圧が上がります。
上の数値が200近くまで上がります。
頭痛がします。
何をしていいか分からず、頭を抱えて座り込みます。
どうしてか涙がボロボロ流れます。
絵を描こうとしたら、以上のようになりました(~_~;)
オリンピックを見て、雷に打たれたようにいろんな記憶が蘇ってきました。
ここには書けないような記憶も……
私がどうして調子が悪いか、絵が描けないか、7年前の記憶が戻ってました。
仕事で絵を描いていると、相手(クライアント)の意に沿わないことが多く、書き直しが相次ぎました。
言葉を話すように絵を描いていた私は、自分の存在を否定されたように心(頭?)が感じたみたいです。
以来、自分で絵を封印してしまったようです。
どうやら私は絵を描くことを、仕事にしてはいけなかったみたいです。
もしくは仕事とは別に、絵を描くことを続けなければいけなかったみたいです。
ようやくこれらのことを思い出した私は、下手でも、思うように描けなくてもいいから、毎日一枚絵を描いてみようと思いました。
リハビリってきついものでしょう?笑
今、ようやく三枚目に着手したところです。
思い出したから治るとか、絵を描き始めたから治るようなものではないかもしれないけど、バンクーバーオリンピックを見た感想とともに、記録として残したいと思います。
それにしてもバンクーバーという地は、私にとって今も昔も、いいことも嫌なことも与えてくれる場所ですわ^^;
何か因縁めいたものを感じずにはいられませんね。
長々と読んでくださって、どうもありがとうございましたm(_ _)m