好きな歌ことはじめ 【紫陽花の詩・さだまさし】

ネエネ

2008年11月24日 06:00

私のホームページは当初、多岐に渡る自分の趣味を模索するべく立ち上げました。

本、音楽、映画、観劇、植物、アウトドア、アート。。。etc

ところが自分が忙しくなり、なかなか思うようにできない事実に直面し、今まで手をつけられずにおりました。
でも、何となく今日、「ブログのカテゴリーで分類できるかも」と思い立ち、続くかどうかは分からないけど「やってみようかな」と。
まずはサラリと出てくる「好きな歌」だったら、継続できるかも…。
そんな漠然とした「思いつき」で書き始めるので、訳が分からないこともあろうかと思います。
どうぞご了承ください。
また、そんなんでも付き合ってくださる方、どうぞよろしくお願いします。
では、はじまり、はじまり~~。





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【歌のタイトル:紫陽花(あじさい)の詩(うた)】
【歌手:さだまさし】


蛍茶屋(ほたるぢゃや)から鳴滝(なるたき)までは
中川抜けてく川端柳
他人(ひと)の心を胡麻化す様に
七つおたくさ あじさい花は
おらんださんの置き忘れ

思案橋から眼鏡橋
今日は寺町 廻ってゆこうか
それとも中通りを抜けてゆこうか
雨が降るから久し振り
賑橋からのぞいてみようか

南山手の弁天橋を
越えて帰るは 新地を抜けて
出島の屋敷は雨ばかり
むらさき 夕凪 夢すだれ
むらさき 夕凪 夢すだれ



なぜファーストチョイスにこの曲を……笑
私が最初に覚えた歌謡曲はまっさんのものでした。
小学生に上がる前です(爆)。
母の影響ですね、母は「グレープ」が好きでした。
(グレープはまっさんが結成していたフォークデュオ)

あ、尊敬と敬意を表して、さだまさしさんのことを「まっさん」と呼ばせていただいています。
 
学生のときデザインを専攻していた私は、課題で「旅行誌を作る」というものがありました。
場所はどこでも良いとのこと。
現地のことを詳しく調べ、魅力的な誌面を作ることが目的。
エディトリアル(編集)デザインを学ぶ第一歩です。

あちこち好きな場所が多く、なかなか一つに絞れない私。
クラスメートは地元「東京」をテーマにするしている人が多く、すぐさま私の中で東京は却下しました(天邪鬼~)。
源氏物語が好きだったので「京都」にしようかとも思いましたが、一箇所に絞れず。。。爆
そんなとき、小さい頃から慣れ親しんだ「まっさんの故郷、長崎をテーマにしてみよう」と思ったのです。

当時、一度も行った事がなかった長崎。
旅行代理店で長崎のパンフレットをかき集め、図書室で長崎の文献を読み漁りました。
これだけで既に行った気分♪(安上がり~)
どうまとめるかが腕の見せ所です。

「そうだ、まっさんの歌に長崎を歌ったものがたくさんあるな。
 歌に沿って長崎を紹介してみよう」

誌面のタイトルはズバリ「紫陽花の唄」。
リード部分に歌詞をクローズアップ。
一番から三番までの道順どおりに、観光地を載せました。

ところが、どうしても「蛍茶屋」から始まる訳が分からなかったのです。
「鳴滝」はシーボルト邸跡地がある場所です。
「蛍茶屋」からは路面電車でつながっています。
なぜ「蛍茶屋」なのか……。

後年知ったことですが、まっさんの実家が「蛍茶屋」にあったのでした(^^;)

この力を注いだ課題は、先生に絶大なる評価をいただき、
「見本」として学校に保存されることになったので、
実物が私の手元にありません。
力を注いだだけに、手元に置いときたかったです。

そんな思い入れのある歌だから、ファーストチョイスです。

ちなみに、歌詞の意味が分からない方が多いと思いますので簡単に注釈。

蛍茶屋(ほたるぢゃや)から鳴滝(なるたき)までは 中川抜けてく川端柳
 →まっさんが子供の頃に遊びに通った道と思われます。
  長崎には「中島川」と言う大きな川が流れており、
  その支流に中川があります。

他人(ひと)の心を胡麻化す様に
七つおたくさ あじさい花は
おらんださんの置き忘れ

 →「おたくさ」は「お滝さん」の変化語で、
  ヨーロッパから来たシーボルトの妻の名前です。
  植物学者でもあったシーボルトが、あじさいを日本に持ち込み、
  学名を「ハイドランジャー・オタクサ」としたのはあまりにも有名。

思案橋から眼鏡橋
 →「ゆこかもどろか思案橋」と名が残るこの地名は、
  橋の向こうに「遊郭」がありました。
  眼鏡橋は建築的にも有名な、二重アーチの石橋です。
  長崎市の中心にあるこの二つの場所へ行くには、
  下記の三つの道筋があります。
今日は寺町 廻ってゆこうか
それとも中通りを抜けてゆこうか
雨が降るから久し振り
賑橋からのぞいてみようか


南山手の弁天橋を
越えて帰るは 新地を抜けて

 →南山手には「グラバー邸」があります。
  ここから見る市内風景は、絶景です。
  山手のふもとに「弁天橋」があり、
  市内中心に向かうと「新地」と言う中華街があります。

出島の屋敷は雨ばかり
 →出島は歴史の教科書にも出てくる、
  日本鎖国時代に唯一、海外の出入りがあった地です。
  しかしながらなぜ「雨ばかり」なのかは、今のところ分かりません。
  ご存知の方がいらしたら、教えてください。

むらさき 夕凪 夢すだれ
 →むらさきは紫陽花の色にかかっているものと思われます。
  また、夕方の長崎港の紫色にもかかっており、
  夢のような景色を彷彿させられます。


ざっとこんな感じでしょうか。
これはあくまで私が調べたことに過ぎず、真実はいかなるものか分かりません。
ただ、歴史を紐解くようで、こういう推察はワクワクします。
機会があったら是非、まっさんの「紫陽花の詩」を聞いてみてください。
「グレープ/わすれもの」と言うアルバム収録曲です。
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